台湾日本語教育学会 J-GAP TAIWAN 第31回月例会活動
ワークショップテーマ:<Can-do型授業活動及び評価方法の設計>
日時:4月25日(土)
場所:台湾大学日本語文学部2階会議室
講師1:黄鈺涵(台湾大学日本語学科副教授)
講師2:黄恒綜 (台湾大学外国語学科助教授)
予定スケジュール:
13:00~14:00 日本語教育における授業活動と学習評価
14:00~15:00 英語スピーキング教育活動と評価
15:00~15:20 休憩時間
15:20~16:20 グループ実践
16:20~17:00 グループ発表及び総括
概要:
2001年、欧州では「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR:Common European Framework of Reference for Languages: Learning, Teaching, Assessment)」が発表され、外国語能力指標の詳細な段階分けが行われ、学習目標及び評価枠組みにおいて明確な参考基準が提供された。近年では欧米の外国語教育だけでなく、日本語教育においてもこの言語能力分級枠組みを参考に、カリキュラム設計・評価方法・教材開発などが行われている。
台湾における日本語教育は、カリキュラム設計や教材内容において長年文法・構文中心であり、教師や学習者も「第○課の○○構文を習得した」といった基準で能力判断や学習成果を測ることが多い。しかしこの背景では、学習過程における実際の運用能力を明確に示すことが困難であり、学習段階の接続性や一貫性を維持できない。
国際交流基金はCEFR基準を参考に、2010年にJF Standardを発表し、言語能力と言語活動の関連性を詳細に説明するとともに、6段階の能力レベルに基づきJF Can-doの概念を提唱し、「課題遂行能力」の重要性を明確に示した。本ワークショップでは、台湾大学の日本語教育及び英語教育を事例に、外国語課程におけるCan-doを活用した授業活動や評価方法などを紹介する。さらにグループワークを通じて、現状の日本語教育においてCan-doに基づく授業活動・評価方法の設計により、国際的な言語能力指標との整合性を図るための改善策を共に考える。
申込締切:2015年4月23日17:00
主催:台湾日本語教育学会J-GAP TAIWAN、台湾大学日本語学科
共催:日本国際交流基金、科技部人文社会科学研究中心
連絡先:台湾大学日本語学科 劉宛琦アシスタント
E-mail:ntujapanese@gmail.com
TEL:02-3366-2786