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教務情報
目標と特色
台湾大学日本語学科は、1994年に国立大学初の日本語学科として設立されました。先進的なカリキュラムと学術活動を通じて、以下の目標を達成することを目的としています。

学生の日本語リスニング・スピーキング・リーディング・ライティング・翻訳の5つの能力を養う

学生の人間性と独立的思考力を養う

日本の国情を熟知し、国際的な広い視野をもった優秀な人材の育成

学内補習や副専攻制度を実施し、多分野に精通する専門人材の育成

以上の目標を達成するため、本学科は以下のような特徴を有しています。

少人数クラス制度。学籍番号の下二桁を3で割った余りの数字が余り一、余り二、余りなし課によってクラス分けします。会話や課題など、教師とのやり取りや添削が頻繁に必要な授業では少人数クラス制度を採用し、授業の質を高めています。

カリキュラムは「基礎科目」と「コア科目」に分かれ、5つのスキルを段階的に身に着けることができます。

国際的な学術交流も頻繁に行われ、外国人教師や学生との相互交流など豊富な内容を通じて、迅速に学習効果を高めています。

コースデザイン
一、二年生は必修科目が基礎科目となり、日本語のリスニング・スピーキング・リーディング・ライティング・翻訳等の5つのスキルを養います。三、四年生は前二年のコースで培った言語基礎能力をもとにさらに一歩進んで、日本文学、言語学などの知識および独立的思考力を養います。本学科の選択必修科目は「日本語通訳」「日本語研究文献基礎」はリスニング・スピーキング・リーディング・ライティング・翻訳の能力を向上させることができ、「日本童話読解」「日本文学と文化基礎」および「日本史」は日本の文学と文化に対する理解を深めることができ、「ジャーナル日本語」「ビジネス日本語」「応用日本語」「口語表現」は日本の国情の理解と就職に必要なスキルの習得を促進し、必修科目を補完します。また、ゼミや「日本劇とマルチメディア基礎」は総合的な学習成果を認識し活用するための総合プログラムとして設置されています。日本語学科のコースマップは以下の通りです。
専門分野

より明確な履修の手引きを提供するため、学生に方向性をもって探求し、異分野学習することを推奨しており、より強固で多様な「学力」を身に着け、キャリア形成や大学院進学に向けた基礎を構築するため、本校では各学科単位で専門分野を設置することを推奨しています。各モジュールは4~5科目で構成され、単位数は12~15単位です。

本学科では、「日本文学及び文化」「日本語言語・教育学」「日本語翻訳」の三つの専門領域を計画しており、111年度からの実施を予定しております。

各専門領域の科目、単位数、学習目標などの情報は、本ページの上部にある三つの専門領域の名称をクリックすることでご確認いただけます。

各専門領域の科目、単位数および学習目標に関する情報は、本ページ上部にある3つの専門分野の名前をクリックすることでご確認いただけます。
文学、文化の概論及び文学作品の鑑賞に重点を置いて設計されており、以下がのコース開設されています:概論科目「日本文化上、下」、「日本文学史上、下」、基礎文学作品の鑑賞科目「日本文学名作選読下」及び文学作品ゼミ科目「日本近現代文学選読上」、「日本古典文学選読上」、合計5科目13単位です。
コース軸:
「日本文学及び文化」
Level 1 概論基礎科目

●日本文化上、下

日本古代から近代への歴史の変遷及び社会文化の脈絡を学習します。

Level 2 概論上級科目

●日本文学史上

日本近現代文学の発展と歴史、日本文学の特色と重要な文学思想を学び、日本文学の基礎知識を養い、日本文学研究の基礎を確立します。

Level 3 基礎文学作品の鑑賞科目

●日本文学名作選読下

文学作家の生い立ちや時代背景及び実際の作品本文を読解・分析する手順などを理解し、各流派の作家による作品の鑑賞方法を学びます。

Level 4 上級文学作品鑑賞科目

●日本近現代文学選読上

日本語の口語と文学表現、文体の差異について理解し、日本語の細かい表現や婉曲などの独特な表現を学ぶとともに、日本近現代文学作家と中国文学作家または台湾文学作家の交流及び相互影響について理解を深めます。また、コース内では本文の分析やグループディスカッションを通して、問題点を見つけ出し、分析力を養うと共に、チームワークを強化します。


●日本古典文学選読上

文字表記の方式や品詞の種類の確認をはじめとし、古典文法の学習を行い、古典文学作品の読解と日本古典文学の美を分析します。


日本文学及び文化専門分野カリキュラムの目的は、学生の日本文学及び文化に関する理論や専門知識の習得、またコース内での本文読解・分析学習課程を通して、文学作品よ当時の歴史・社会・文化思想背景の関連性を理解し、そこから当時の社会現象を考察し、日本文化の真髄の探索、そしてコース内でのグループディスカッションの相互刺激とプレゼンテーションによって、様々な視点から物事を観察し、理解することを学び、分析・思考力及び広い視野を養うことにあります。

学生は本カリキュラムを修了したのち、卒業後は日本文学、文化または日中・日台文学比較などの学術研究方面への発展、あるいは文学教育コミュニケーション、文学創作・編集などの実務に携わることができます。
本カリキュラムでは日本語言語理論の学習及び言語教育を主軸とし、以下のコースが開設されています:言語基礎科目「日本語語法下」、言語理論科目「日本語言語学概論上、下」及び教育理論科目「日本語教育学概論」、教育学実務科目「日本語教育設計と実践」、「応用日本語と口語表現」、合計5科目13単位です。
コース軸:
「日本語言語・教育学」
Level 1 言語基礎科目

●日本語語法下

日本語の語彙及び構文等の概念を総合的に学び、学生の日本語基礎文法の枠組みを養い、日本語使用における正確性の向上を目指します。

Level 2 言語理論科目

●日本語言語学概論上、下

日本語言語の音声・音韻、文字、語彙、文法、語用論、社会言語学等の言語の本質に関する基礎理論及び基礎言語のロジック概念を強化し、日本語言語分析研究の能力及び日本語教育の運用能力を高めます。

Level 3 教育理論科目

●日本語教育学概論

日本語教育学の発展の歴史、背景知識及び理論的枠組みを学習します。

Level 4 実務応用科目

●日本語教育の設計と実践

外国語教育の様々な方法や、教材の運用や評価テストの設計などを学び、クラス内で実践を行い、理論と実践応用の結びつきを強化します。


●応用日本語と口頭表現

日本語による手紙の書き方、内容の組み立て方、口頭表現、プレゼンテーション能力を高め、学術研究発表や職場での日本語作文や会話への応用をもたらします。


日本語言語・教育学専門分野カリキュラムの目的は、学生の日本語言語学及び教育学に関する理論と専門知識を学習し、「日本語教育の設計と実践」及び「応用日本語と口頭表現」等の実践科目による理論と実践の結び付けを通して、学生が多様で複雑な言語環境の中でも応用学習し、習得した知識の具体的な実践運用に移行していくことで、探求発見・思考分析及び問題解決能力の向上することにあります。

学生は本カリキュラムを修了したのち、卒業後は日本語言語学・日本語教育学に関する学術研究方面への発展、日本語教育への従事、職場での日本語コミュニケーションによる実務などに携わることができます。
本カリキュラムは翻訳、通訳等の実務訓練科目を主軸とし、学生の日本語能力を深め、翻訳知識の習得をもって様々な領域での翻訳実務上の運用を可能にするため、以下のコースが開設されています:日本語翻訳基礎科目「日本語翻訳一上、下」、日本語翻訳上級科目「日本語翻訳二上、下」、日本語翻訳実践科目「日本語通訳一、二」、日本語翻訳応用科目「日英翻訳一」等の七科目、合計14単位です。
コース軸:
「日本語翻訳」
Level 1 日本語翻訳基礎科目

●日本語翻訳一上、下

日本語から中国語への筆記翻訳の練習を主にし、様々なテキストの翻訳を通して、日本語の文型や日本語特有の表現の翻訳方法を学習し、学生の日本語文章理解の正確性を高め、日本語の言語特性・日中両言語の表現や文化の差異への理解を深め、日本語翻訳における基礎能力を養います。

Level 2 日本語翻訳上級科目

●日本語翻訳二上、下

中国語から日本語への筆記翻訳の練習を主とし、様々な中日対訳教材の翻訳を通して、日本語の正確な表現方法を学習し、学生の日本語の言語特性・日中両言語の表現や文化の差異への理解を深め、専門的な中日翻訳能力を養います。

Level 3 日本語翻訳実践科目

●日本語通訳一

日中の逐次通訳や同時通訳のスキルを使用して、講演会や宴会スピーチなどの情況によった文字原稿と動画に合わせて実際に反復練習し、実践力を養います。

Level 4 日本語翻訳実践科目

●日本語通訳二

短文、会議でのスピーチや様々な社会問題を取り上げた動画などを教材とし、専門の通訳教室を利用して学生の逐次通訳及び同時通訳の実践的な練習を行います。

●日英翻訳一

英語から日本語への筆記翻訳の練習を主とし、授業を通して学生の英語・日本語の運用能力を強化し、日英両言語の表現や文化の差異を理解を深めることで、国際的な多言語翻訳人材を育成します。


日本語翻訳専門分野カリキュラムの目的は、「翻訳」及び「通訳」等の実践練習科目を通して、学生の日本語能力を高め、翻訳の専門的な知識を習得するとともに、翻訳訓練を通して、異言語間でのやり取りの可能性を最大限高め、言語と文化の密接な関係を体感し、日中両言語間の環境及び文化の差異を理解し、日本をよく知り、広い国際視野をもった多言語人材を育成することにあります。

学生は本カリキュラムを修了し、日本語翻訳の専門的な知識と能力を習得したのち、卒業後は進学か就職かに関わらず、社会の様々な領域において文化交流と知識の普及に貢献することができます。